読書感想文
「世界のミリメシを実食する」(菊月俊之)
※625字※
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ミリタリーオタク。
ミリオタである菊月俊之の著作「世界のミリメシを実食する」は、世界の軍隊が日常的にとっている食事について解説されている本です。
まず、写真が多く、全てカラー写真なので、眺めているだけでも楽しめます。
戦闘糧食は意外とカラフルなものが多く、どれも写真の撮り方やレイアウトがうまいので本当に楽しい本となっています。
所々にある解説も、簡単にわかりやすくミリメシの内容物や成り立ちについて教えてくれているので、全く知識のない方でも楽しくミリメシについて学ぶことができます。
個人的には日本軍とアメリカ軍の最初期のミリメシが、とても劣悪なものであったというような描写や、現在の自衛隊の戦闘糧食、缶メシがとても美味しそうだったことが
強く記憶に残っています。
また、アメリカ、イギリス、フランスというように各国のミリメシにおける差異がわかりやすく図示されていて大変興味深かったです。
例えば、オーストラリア軍とニュージーランド軍はヌードルが大好き、韓国軍はやっぱりミリメシにもキムチが欠かせない、フランスはミリメシも美食である、というようにミリメシには、各国の食文化の根幹がそのまま現れているようでとても面白いです。
さらに、コーヒー、紅茶、チョコレート、その他菓子類、アルコールというような嗜好品が、軍隊でどのように扱われているのかも項目に分けて解説されていてそれもまた興味深いものでした。
ミリメシ入門用としては、最適な本だと思いますのでぜひ手にとって見て下さい!
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