「戦場のコックたち」(深緑野分)の読書感想文 書き方の例文 619字

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読書感想文
「戦場のコックたち」(深緑野分)
※619文字※

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2015年のランキングをにぎわせたタイトルなので、知っている人は知っているかもしれません。

戦争小説は苦手な方にもおススメ。

第二次世界大戦下、かの有名な「ノルマンディー上陸作戦」に実際たずさわった少年兵たちの物語です。

視点が、ただ兵士たちの食事を作るコック兵をとおして語られ、また少々不思議な謎などを解決していく展開なので、文体の軽妙さなどもあり読み心地は軽いほうです。

戦争小説、とイメージする重さよりはまだ軽いです。

ただ、次第に凄惨化していく戦況にあわせて彼らの「日常」から「日常っぽさ」は消えていき、戦争のあまりにも無慈悲な残酷さに、ひりひりと胸を焼くような展開になっていきます。

それでも、自分の立場や役割をまっとうしようと努め、ときに敵を殺めその事実に悩まされながらも、なんとか生き残ろうとする少年たちの姿がとてもリアルで、また親近感も抱けて、はらはらしながらも最後まで読ませてくれます。

体裁はミステリ小説で、売り方も「戦争のあいだの日常ミステリ」で、確かに間違っているわけではありません。

けれど、私自身は戦争下の少年たちの生きざまをつづった戦争小説だと思いました。

戦争での作戦や兵士たちのさまざまな装備や日常品にいたるまでディティールも十分で、相当調べたんだろうなということが伺えます。その努力が小説としての面白さに実った、素晴らしい小説だと思います。

戦争モノは重いな、といわれている方にも一度読んで欲しい、そして読みやすい、と思います。

 

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