読書感想文
「盾の勇者の成り上がり」(藍屋球)
※628文字※
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主人公が異世界に召還されるところから始まります。
ここまではよくある異世界召還ものなのですが、ここから、この漫画の個性が出てきます。
主人公岩谷尚文は盾の勇者として召還されるのですが、なぜか盾だけ他の勇者と区別され、異様に扱いが悪いです。
それでも一緒に冒険をしてくれる仲間の女の子が現れ、彼女と彼は一緒に冒険をしていくのですが、この女の子に主人公は裏切られ、一杯食わされます。
それをきっかけに国中から排斥された彼はやけになって、一人の少女を戦士として育てるために
商人から買います。
ここから、この物語の本番が始まるのですが、この2人のやりとりが実に面白いです。
世の中から主人公は迫害されて、色々と酷い目に合わされるのですが、要所要所でヒロインであるラフタリアに助けられます。
といっても別に大したことはしていないのですが、他の勇者に主人公が絡まれたときに強引に割って入ったり、主人公が味方の王国兵に攻撃された時、主人公のかわりに猛然と王国兵に怒ったり、俺は本当に何も悪い事はやってないんだと言う主人公に、私だけはあなたのことを信じますと言い切ってくれたり、いいところで救いの手を差し伸べてくれます。
物語のヒロインに必要な資質が、「ここぞという時に主人公を救う事」であるならば、彼女はその資質を十二分に満たしています。
少し異質だけどヒロインの性格は王道をつっ走っている漫画、それが盾の勇者の成り上がりです。
王道ヒロインが見たいなら、この漫画を見てみるといいでしょう。
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