「アルジャーノンに花束を」(ダニエルキイス)の読書感想文 書き方の例文1203字

 

読書感想文
「アルジャーノンに花束を」(ダニエルキイス)
※1203文字※

 

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わたしがおすすめしたい作品はダニエルキイス作の「アルジャーノンに花束を」です。

もともと、ダニエルキイスは多重人格や発達障害といった少し重いテーマを掲げた作品を執筆することが多いのですが、その中でも「アルジャーノンに花束を」は発達障害をテーマにしており、この作品は映画化されたり、日本でもドラマ化されたり、さらに何よりも私の中で印象に残ってるのが氷室京介さんの作品「ディアアルジャーノン」という歌としても取り上げられていることです。

それほど、この作品は幅広く、時代を超えて愛されていることがまずはわかるのではないでしょうか。

そもそもは、発達障害の研究薬として作られたものを人間であるチャーリーゴードンに人間としての治験結果を得るために投薬された結果、主人公であるチャーリーゴードンにもたらされるさまざまな変化を通して、人間の幸せとは何かを問うていく作品になっています。

さて、冒頭に作者であるダニエルキイスが発達障害や多重人格についてのテーマについて記載していることをご紹介しましたが、今回のテーマである発達障害についても筆者は最終的に肯定も否定もしません。

基本的には本人がその境遇の中でいかに幸せに生きていくのか、そして周囲の人間がいかにそこに寄り添っていけるのか、発達障害は悪ではなく、あるがままにとらえることを大前提にすべきだという見解に立っています。

実際にこのアルジャーノンに花束をの中でも主人公のチャーリーゴードンが発達障害から薬のおかげでいったんは天才といわれるまでに変貌していくのですが、結論としてこの変貌が正しいかどうかは描かれていません。

しかし、この脳の変化とともに彼は純粋な心まで失われていくことになり、この部分に関しては間違いなくマイナス要素としてとらえられています。

ここで問題なのは発達障害であるゆえにピュアである人間が、薬のおかげで天才に変貌することで失われるものがあるのであれば、それは結論として否かどうかということを我々に問うているわけです。

私もこの作品を何度も読み返しましたが、主人公にとって何か幸せなのかはじっしあは本人しかわかりません。

しかし、周囲の人間にとっては間違いなく発達障害であるピュアな存在のチャーリーゴードンのほうが素晴らしい存在であると感じています。

わたしも同じ境遇であればそう感じたことでしょう。

作品の中で、友人、恋人、そして医師と患者、被験者という様々なステークホルダーとしての主人公との関わり合いは非常に微妙に変化していきます。

この人間としての変化を読者は楽しむことが出来るのですが、最終的にどういった感じをもつのか、それは読者それぞれかも知れません。

この作品は一度読むだけではなく、違った意見を持つことも前提で2度は読み返してほしい作品です。

きっと個人個人によってさまざまである発達障害に対するこれまでの考え方、既成概念も覆ることになるのではないでしょうか。

 

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