「白い巨塔」(山崎豊子)の読書感想文 書き方の例文1204字

 

読書感想文
「白い巨塔」(山崎豊子)
※1204文字※

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「白い巨塔」は医療小説の傑作だと思います。

もともと、山崎豊子の小説が大好きでほとんどの作品を読み込んでいます。

なんといってもすべてにおいて山崎豊子さんの取材の念入りさとリアリティの高さに驚かされるからです。

実際に作品を読んでいて、どこまでがフィクションでどこまでがノンフィクションかわからなくなることもよくあります。

そんな素晴らしい作品の中でも私が最も好きなのは「白い巨塔」です。

もちろん、これには「続白い巨塔」も含みます。

大学病院の権力闘争とそこに絡む財前と里見の複雑に絡み合う友情とライバル心、そして最後は権力をそこまで手に入れた財前の死、これらが非常にうまくまとまっています。

そして作品の中で一番のトピックとなる医師の誠意や医療ミス、がん治療と本当に今の医療小説の基本、ベースとなった小説といっても過言ではないと思います。

わたしはどうしても権力にかられていく財前よりも大学病院で研究をつづけながらがん治療の進歩をはたしたい里見の立場でこの小説を読むことになっています。

私自身も仕事に対してはさぼることも嫌だし、人からさぼっているとみられることもいやです。

しかし、出世欲よりも今取り組んでいる仕事がどれだけ人の役に立つのか、または仕事の仲間との人間関係を円滑にで来るのかを優先してしまうところがあります。

しかし、財前も度重なる医療過誤訴訟、そして自分自身のがんとの闘いの中で医療とは、人とは、命とは必死で考えざるを得ないようになってくるわけです。

最終的には、財前も里見も同じ立ち位置になって、がんの治療に貢献することを考えるわけですが、ここに至るまでの二人の葛藤はこの作品を通じてのもっとも大きなテーマになっています。

わたしがこの作品を改めて読み直してことには理由があります。

実は家内が肺がんのステージ4の診断を受け、今、実際に治療を行っています。

もちろん、この小説が描かれたころの医療レベルでは、家内は、この世に命を今は保てていないことは間違いありません。

財前や里見のようなすばらしい医療関係者の努力があってからこそ、医療も進歩し、がんも不治の病ではないといわれるようになったのです。

私自身、今の家内の治療手法である化学療法に頼るしかなく、今後、さらなる新たな診療方法が確立されることを期待するしかないのが現実です。

そう考えた場合にこの白い巨塔を久々に読み返したくなったわけです。

日本の世界の医療が進歩し続けていることをこうした医療小説を読めば、自分自身の中でも確信することが出来るからです。

白い巨塔は小説だけではなく、映画化されたり、ドラマも昭和、平成と繰り返されています。

医療に携わる人々の壮絶な歴史や生きざまをしっかり、だれもが見つめるためには最高の作品になっていると思います。

また、ここまでリアリティをもった作品にしてくれた山崎豊子さんには改めて感服せざるを得ません。

すでにお亡くなりになりましたが、もっと新たな作品にチャレンジしてほしかったです。

 

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