「112日間のママ」(清水健)の読書感想文 書き方の例文2000字

 

読書感想文
「112日間のママ」(清水健)
※2202文字※

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看病でとのことだったので、両親など近い方かなと思っていましたが、まさか奥さんだとは思いもしませんでした。

奥さんが亡くなられた訃報をニュースで観て、そこから復帰された清水さんの姿も観て、衝撃的だったことを覚えています。

番組では私生活の様子は見せられませんし、気丈に振舞っておられましたが、陰では色々な涙を流したり、苦労があっただろうなと思っていたので、今回本を購入して読んでみました。

私がこの本を読んで思ったのは、いつも奈緒さんが笑顔で闘病されていたということが本当に何とも言えないすごいことだなと感じました。

29歳という若さで癌になって辛くないはずはないし、結婚したばかりで妊娠して幸せいっぱいの時に奈落の底に突き落とされたような気持ちになったり、自分の死について不安になったりすることがあったと思います。

それを周りの人へ心配をかけないように隠して、そして笑顔で乗り越えられた、最期まで弱音を出さなかったということがどれだけ大変だったか、奈緒さんの大きさのようなものを感じました。

奈緒さんはヘアメイクという裏方の仕事で清水さんと番組で知り合われたようですが、きっとお付き合いをする前も、お付き合いをしてからも、清水さんを尊敬に近い形でとらえていて、この人の仕事がうまくいってほしいという気持ちだったのだと思います。

お付き合いをしている時も周りに公表せずに秘密を守る、結婚式の時も自分ではなく夫を立てる、そういったことが自然にできる人で、清水さんの立場を考えていつも行動をされていたように思います。

その姿は病気になってからも変わることなく、奈緒さんのままで旅立たれていったという印象でした。

番組を毎日観ていましたが、清水さんがそのようなものを背負ってカメラの前に立たれているとは知らず、気丈に、ニュースに向き合って、明るく振舞われていました。

ただ本を読んでみると、実際には病気との闘いは壮絶だったようで、乳がんのタイプが予後が悪いもので進行が速いものだったこと、出産後すぐに再発転移が見つかり、手の施しようがない状態になるまですぐだったことなど本当に大変な状況だったと知りました。

そのような状況ながらにカメラの前で頑張ることができたのは、奈緒さんが番組を楽しみにしてくれていたから、そして清水さんなら大丈夫と信じていたからだと書かれていましたが、本当に奈緒さんの存在が清水さんの力になり、亡くなってから1年以上が経った今でも清水さんが走り続ける大きな原動力になっていると思います。

私にも同じように子どもがいます。4歳半と、11か月なのですが、生後半年に満たない子どもを置いていかなければいけない状況は、どんなに辛いだろうと想像しました。

この子を守りたい、もっと成長を見ていたい、奈緒さんが抱いていただろう気持ちを考えると、ただただ押しつぶされように思いました。

子どもを産むという選択を迷わずにされた時、奈緒さんはお腹の赤ちゃんの命を守りたい、何物にも代えがたいものとして、闘病中も生きがいにされていたと思います。

奈緒さんの命は29年という本当に短いものではありましたが、赤ちゃんを出産されたことで、愛する清水さんとの子どもが今も存在して命をつないでいるということが、救いなのではないかと思いました。

清水さんと奈緒さんはお互いにお互いのことを思いやり、あまり前で涙を見せなかったと書かれていました。

もし私だったら相手に悲しみや不安をぶつけて、泣きじゃくった姿や情けない姿をいっぱい見せてしまっていたと思います。いつも笑顔でなんていられません。

清水さんは著書の中で、もっとお互いに泣いたりして、気持ちを出せたら良かった、そしたら奈緒が楽だったのかもしれないと書かれていましたが、清水夫妻にとってはそれが良い形だったのだと思いますし、尊敬もします。

結婚して幸せいっぱい、子どもも授かったと同時に、闘病生活が始まったことは、とても不幸で気の毒に思います。

ただ二人の相性が本当に良いと思いましたし、何も言わなくても安心できる相手だったんだなと感じました。

そういった人と巡り合え愛し合い、結婚して子どもも産まれたということに関しては、決して不幸ではなく幸せなのではないかと思いました。

清水さんにとって今でも奈緒さんへの想いは尽きることがないでしょうけれども、その想いを抱えながらも、奈緒さんが大好きだったテレビで輝く清水さんの姿を多くの人に見せて頑張っていかれることと思います。

清水さんはいつもニュースに真面目に向き合って、軽々しいコメントをせずに、しっかりと考えた上でコメントをしているという印象でしたが、本当に清水さんの生き方からそういったものが出ているのだなと今回わかりました。

当たり前の幸せが崩れ去ることがあることも恐ろしいほどわかりました。

今一緒に生きている夫との時間、娘や息子との時間も何があるかわかりません。

だからこそ、当たり前のことに感謝をしながら、奈緒さんを見習って笑顔で生きていきたいと強く感じました。

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