「竜馬がゆく」(司馬 遼太郎)の読書感想文 書き方の例文2010字

 

読書感想文
「竜馬がゆく」(司馬 遼太郎)
※2009文字※

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わたしはむかしから、歴史小説が大好きで、特に幕末を描いた作品が大好きでした。

さらに司馬遼太郎さんの作品は独特の歴史観をもって描いていることもあり、最も好きな作家の中の一人でした。

実際のところ、司馬遼太郎さんの作品はほとんどといっていいほど読み漁ったものです。

その中でも最も私が大好きな作品が「竜馬がゆく」です。

そのタイトルの通り、幕末を切り開いた坂本龍馬の人生をその周りの人物たちとの関係と合わせて、描いたものです。

しかし、そこにはあまり司馬遼太郎さんの個人的な歴史観ばかりがピックアップされているわけではなく、どちらかといえば、学校の教科書を代表とした史実にもとづいて描かれているところが非常に印象的だといっても過言ではないでしょう。

私自身、前述のとおり、幕末が大好きだったというのは中学、高校と日本史を学ぶ中で大好きになったこともあり、司馬良太郎さんの描く世界が偏りのないものであることはよくわかります。

竜馬がゆくは文庫分にして8冊という大作であり、少し覚悟を持って、読まないことには少しつらいところもあるかもしれません。

しかし、1冊目に目を通して、坂本龍馬の生まれたころのことを読みだしたところでだれしもがその幕末の世界にトリップした気分になれる、そしてその没入感は間違いなく坂本竜馬が暗殺されて結末を迎える
8冊目まで続くことは間違いありません。

さて、この坂本龍馬という人物についてこの作品を読んで感じたことです。

正直、今の時代はインターネットをはじめとしたあらゆるメディアで自分自身の考えること、ビジョンの発信は容易になっています。

しかし、そんな時代にあってもなかなかおおくの人々に大きなビジョンを伝えていくことは難しいというのが課題です。

それをインターネットはおろか、テレビやラジオもない時代、それに交通網も歩くか、馬しかない時代に若い坂本龍馬が日本中を駆け回って、日本の将来のあるべき姿をつてテイク、そしてそれが日本各地の若い、
そして偉大な人物たちを通じて伝わっていくというところにこのすごさが隠されていると思います。

坂本龍馬という人物のすごさはわたしが考えるにいくつかあると思います。

まずはそのビジョンを描く力です。鎖国の日本にあって、海外との交流の仕方はどうあるべきか、江戸幕府はどうかわるべきか、また政治だけではなく教育や経済についても自分なりのビジョンを描いていました。

これらは作品の中だけではなく、彼の実在する遺品を見ることでも確認可能です。

そして、彼はそのビジョンをいかに全国に広めて、仲間づくりを行うかというぽいとにおいても非常に長けていました。

自分自身の仲間づくりを行い、日本各地のキーマンあだれかを探り、自分の考えを伝えていったわけです。

この行動力や人を巻き込む力は本当に素晴らしいと思います。

今の日本でこうした人間力を持った人物がいれば、新たな日本が切り開かれるのではないかと期待してしまうのは私だけでしょうか。

そして、坂本龍馬以外にもこの作品には多くの人物が登場します。

その中でもわたしがいつも注目しているのは坂本龍馬が若かりし頃に師とあおぐことになった勝海舟です。

かれは政治家というよりもこの作品の中では実業家といったほうが正しいでしょうか。

作品中はどうしても政治家、明治維新を志す若者というキャラクターが多い中、勝海舟は異色の存在であったといってもいいでしょう。このとじられていた時代に坂本龍馬に対して世界が広いこと、海外との交易の大事さを説く姿はまさしく実業家そのものであったといえます。

坂本龍馬だけではなく、この人物も現代に生きていれば、素晴らしい実業家として日本の発展に貢献してくれたのではないでしょうか。

このほかにも西郷隆盛、のちの三菱グループを築くことになる岩崎弥太郎など数え切れないほどの魅力的な人物たちがこの作品の中では生き生きと描かれていきます。

それだけになおさら、こうした角のある人物たちに認められて、日本を変えていくことになる坂本龍馬の人間としての大きさが作品の中では、よくわかることになるのです。

私自身、竜馬がゆくを実際に3回読み直しました。司馬遼太郎氏は前述のとおり、とても史実に忠実にそれでいて、それぞれの人物像を生き生きと描いていることがよくわかります。

坂本龍馬を中心に幕末は動いていたというのは間違いないところです。

司馬遼太郎さんがすごいのはこの主役だけではなく、わき役たちの視点を通じても幕末をどうとらえているかが本当に如実に描かれています。

1回読んだだけではここまではなかなか読み取れないのですが、実際にこれから読む方にはこの辺りも心にとめて読んでもらいたいのです。

そうすれば、主役だけではなく、幕末を命を懸けて生き抜いた人物たちの考え方や思いが理解で来るのではないかと思います。

まさしく、壮大な史実に基づいた歴史ロマン、それが「竜馬がゆく」です。

 

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