「手紙」(東野圭吾)の読書感想文 書き方の例文2000字

 

読書感想文
「手紙」(東野圭吾)
※2010文字※

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東野圭吾といえば、いまや誰もが知るベストセラー作家です。

作家の著作権を守ることに対しても積極的な活動を行っていて、業界のリーダーシップを担うほどになっています。

わたしも数多く東野圭吾の作品を読んできましたが、その中でも超リアリティのあるこの作品が大好きです。

東野圭吾の作品はご本人が大阪府大の医学部に進んでいたこともあって、医療ミステリー、たとえば脳の秘密やDNA、心臓移植といったテーマが大きなジャンルになっています。

また、探偵ガリレオシリーズのような純ミステリー、そしてここで乾燥を述べて生きたい手紙のような小説という大きな分類といえるでしょうか。

まず、この手紙という作品ですが推さないことから親もなく、苦しんできた2人の兄弟が大人となり、兄が弟のために犯してしまった殺人で実刑を受けてしまいます。

そんな兄を監獄の外で生活しながら、今度は自分のために殺人を犯してしまった兄対する偏見や差別に耐え、成長していく弟の物語です。

とにかく長編ながらも登場人物が少なく、これ以外でメインで登場するのが弟の恋人、ゆくゆくは結婚する相手の女性とその子供くらいではないでしょうか。

東野圭吾の作品といえば、どちらかというとミステリーが多い中、冒頭にも記載しましたがこれだけリアリティのあるそして、身に迫る作品というジャンルは非常に少ないと思います。

だからこそ、数多くある東野圭吾作品の中でもわたしが好きなのかもしれません。

まず、殺人を犯した犯罪者とその家族、その被害者の家族という観点から私の感想です。

もちろん、一般的に考えて、いかに被害者が悪人であろうと、倫理にもとる行動を取ろうとも、殺人という結果は絶対に良くないことはだれしもがわかっています。

この作品の中では故意の殺人ではなく、かつ被害者の行動にも大きな問題があったことは大前提になっていますが、それでも殺人は否定というのが私の感覚です。

特に作品の中でこうした行為が美化されているわけではないのですが、ここだけは作品を読んでいない方にも伝えておかねばなりません。

そして、その殺人という行為の後に残るのが被害者の家族と殺人を起こした側の家族です。

この作品の中では犯罪を犯した弟が主役として描かれています。

どこに以降とも殺人者の弟として扱われることになり、あれだけ慕っていた兄への思い、自分をかばって殺人を犯した兄への思いも少しずつ変わっていきます。

きれいごとを抜きにしてこれは本当に現実的なものだと思います。

兄はなぜ殺人にまでいたってしまったのかは、どこまでいっても弟の中では疑問。

そして、自分もやがて家族を持つようになるのですが、この奥さんが非常にこの物語のポイントになります。

獄中の兄といろいろな思いがあってずっと続いていた手紙のやり取りがなくなってしまった弟の姿を見て自分が義理の兄との手紙のやり取りを行うようになったのです。

それも主人である弟には内緒で。

この奥さんを見ていると本当に強いなと思いました。自分の子供がいじめにあおうとも強く気持ちを持って夫を支えていく姿はまさに内助の功といえるのではないでしょうか。

そんな妻の思いや手紙の代筆をいつの皮下知ってしまった主人公である弟はさらに複雑な思いにかられることになります。

ここからが弟が人間として成長する重要なステップになってきます。

まずは被害者家族への思いです。

兄の行為に対する謝罪を行おうと心に決め、被害者の家族の下へ赴くことになります。

そして、被害者家族から見せられた兄からの謝罪の手紙の数々。

そうです。兄は自分に対してだけではなく、被害者家族に対しても手紙をずっと送り続けていたのです。

そして、被害者も許すことはできないがその兄の行為に対しては一定の評価をしていることを知り、弟の思いは固まります。

そして、最後の弟の成長。それは兄と何らかの形で向き合おうというものです。

もともと、コメディアンを目指していたこともあって、獄中での漫才をしようということになったのです。

もちろん、兄に対して直接個人として接するわけではありません。

自分に対して手紙を送り続けてくれる兄に対して自分の成長を見せたかったというところに尽きるのではないでしょうか。

そして、兄も弟が自分の目の前に姿を現してくれたことに対する感謝の念を作品の中で表すことになります。

こうして、ハッピーエンドではないにせよ、心の中でのすべての利害関係者の成長や吹っ切ることができた様の一様が描かれたところは非常にわかりやすくなっています。

もしかすると、自分も同じような境遇に陥る可能性がある、そして自分なら殺人を犯した場合、被害者家族になった場合など深く考えさせられてしまう作品です。

こうしたリアリティを感じながらこの作品を読んでみると本当に東野圭吾のすばらしさを感じることができます。

そして、作品を読んだ後に映像化された作品も是非見てください。

改めて感動します。

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