「雪国」(川端康成)の読書感想文 書き方の例文1200字

 

読書感想文
「雪国」(川端康成)
※1226文字※

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川端康成の「雪国」は言わずと知れた日本の名作小説です。

書き出しのトンネルを抜けると雪国だった、というのは非常に有名で、日本人なら誰でも一度は耳にしたことがあると思います。

ただ、これを読んでいると言う方はそこまで多くありません。

私も、学校の授業で読めと言われるまでは読んだ事はありませんでしたし、何かのきっかけがない限りは、今後も読むことはないでしょう。

確かに、この作品にはすごい点が多々あります。

それは書き方の記述であったり、描写における手法などを使い、川端の描かんとしている世界を叙述しきっています。

また、日本語独特の表現もあり、それが世界的に受けて、ノーベル文学賞の受賞にも寄与した部分ではあると思います。

ただ、名作にはよくあることですが、非常に難解なのです。

初めて読んだ時は一体川端康成は、何を描かんとしているのか、全く見当がつかなかったものです。

それを読み解くために何度も何度も読み返したりしましたが、自分自身が感じたことは、何を描いているのかさっぱり分からず。

ただ単に変な男が、ヒステリックな芸者と雪国の宿場でいろいろなことをしていた、というあらかたのこと以外にはさっぱりわからなかったものです。

ですが、いろいろと勉強して様々な解釈を教えてもらってもう一度読んだ時に、そこに描かれているありのままのことが全てなのだな、と私は思いました。

主人公の男は、無職で生活ができるくらいの男で、しかも自由に遊びまわっています。

その男が、年増の芸者と仲睦まじくしていると思ったら、情緒不安定な彼女に振り回され、しかも、男は若い別の芸者にも興味を持ってしまう、ただそれだけなのです。

本当にそれだけです。

おそらくそれ以上のことを感じている必要はないのだろうと、何度も読んでいて思いました。

男は何物にも縛られないで、どんどん自由に女を好きになる。

だけども、自分のことを良くしてくれる女性がいて、その人に対する責任やら、その人の気持ちを知るからこそ、自分自身を縛ってしまうという逆説的なことが起こっている、というようなことを書きつつ、最終的に、それが是が非か、というようなことを描いているのではないか、と思うのです。

舞台設定の雪国、という点は常人には言葉にできないような美しさを描くための格好の舞台なのだと思います。

特に、主人公の男が興味を持つもう一人の女性、彼女が出てくるシーンでは、必ず雪国らしい雪が関わっています。

女性の肌の白さや、清廉潔白さ、それを主人公が感じていることをより一層強調するための雪、そして、雪国という舞台なのでしょう。

そして、その白の美しさは、誰もが良く知っているあの初めの一節、トンネルを抜けると雪国だった、という一文が表しているのでしょう。

トンネルの暗さ、黒さから雪景色の白さを強調しており、それが目に強く焼き付いていることをたった一文で表現している、あの一文は日本で一番と言っていいほど、素晴らしい表現をしているものだと私は思いました。

 

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