「フォーティー 翼ふたたび」読書感想文の書き方の例文1200字

※1212文字

「フォーティー 翼ふたたび」(石田衣良)を読んでの感想

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私がこの本を読んだきっかけは、石田衣良さんの他の作品が
とても好きで、他の本も読んでみたくなったからです。

この本は40歳になってプロデュース行に転職した
中年男性である喜一が主人公の連作小説で、
物語の前半には人生の折り返し地点を迎え、自分には
もう大きいことを成し遂げる力も時間も残ってないのでは
という喜一の無力感が前面に押し出されています。

でも喜一は、新しく始めた仕事で同じ40代の男性を
助けていくうちに、その仕事の中にやりがいや達成感、
それに40代からの人生も悪くないという前向きな
気持ちを取り戻していきます。
私はまだ40代にはなっていなくて、正直本を読み始めた時には
主人公や登場人物に感情移入できるかどうか疑問でしたが、
読み進めていくうちにページをめくる手が止まらなくなりました。

この本の登場人物が抱える悩みは、40代に限ったことではない
と気づいたからです。
10代だって、20代だって、30代だって、それぞれみんな悩みを
抱えていて、これからの自分の人生がどうなっていくのか心配で
ふさぎ込んでしまうことはありますよね。
そんな気持ちからすぐ抜け出せればいいのですが、
どんどん深みにはまっていって自分の殻に閉じこもってしまう
こともあると思います。

この本はそんなどうしようもない状況からでも、
ちょっとしたきっかけと、一歩足を踏み出そうとする
ほんの少しの勇気があれば、意外と全てが上手くいくこと
もあるんだよと励ましてくれるような一冊です。
喜一のもとに訪れた依頼者たちは、それぞれ問題や人生に対する
閉塞感のようなものを抱いていますが、喜一の助けを借りて
そんな状況を変えていきます。
そしてみんな最後には、最初に登場した時よりずっと生き生きと
していて新しい人生を生きていく力がみなぎっています。

いつどんな時でも、何歳からでも、自分の気持ち一つで何かは
変わっていくんですよね。
登場人物たちの変化は、あまり変わり映えのしない毎日を、
なんとなく過ごしていた私に、自分の人生を見つめなおすきっかけ
をくれたように思います。

この新しい仕事の中に生きがいを見つけた喜一の人生は、
40歳というある意味人生の終わりに向かっていくような
年齢からでも、驚くほどいい変化を見せます。
もう自分は40歳だからと荒んだ気持ちでいた時には、
考えられないような変化です。

前向きな気持ちで何かに取り組むそのプラスの感情が、
停滞感の漂っていた彼の人生をいい方向に押しやっていくようでした。
そして、そんな彼のエネルギーは、仕事の同僚や奥さんを巻き込んで、
みんなの人生にもいい影響を与えていきます。

40代でも目の前に問題が山積みになっていても、
自分の気持ち一つで人生を変えることができる。
それには何かやりがいを見つけ、前向きな気持ちで取り組んでいく
ことが大切なんだと教えてくれた一冊でした。

もし私がもう少し年を取って、
投げやりな気持ちになりそうなときには、
この本を読みかええしてパワーもらいたいなと思います。