「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」読書感想文の書き方の例文2000字

※2004文字

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの
「マネジメント」を読んだら(岩崎夏海)を読んでの感想

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わたしは、仕事でもマーケティングや商品企画を担当していて
ピータードラッカーの著作は多く読んでいます。
もちろん、この作品の題材である「マネジメント」も目を
通したことがあります。
と同時に野球が大好きです。それも特定のファン球団をもって
いるわけでもなく、戦略面やドラフト、数字面での見方をする
ことが好きな人間です。
となれば、この作品を読むことは必然的な流れです。
しかし、目から鱗だったのは高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーの著作、それもマーケティング戦略から高校野球の
チームを強化することを考え付いたこと、そしてその結果が出る
というストーリーを考え付いたことです。

高校野球における顧客ややりがい、組織論などを「マネジメント」
という側面からもろもろ考えることになるのですが、実際に
読んでいてなるほどと思うことばかりでした。

まず最初に定義される高校野球における「顧客とはだれか」に
対しての回答をお金を出してくれる親や、部費や施設を提供
してくれる学校や高校野球ファンというところからして普通の
野球小説ではないことが導き出されるわけです。
もちろんこの作品が出てくるまで高校野球においてこういた
考え方をした方はいなかったでしょう。
もちろん、組織マネジメントという面では企業経営は参考に
されることもあります。
しかし、この作品ではすべての高校野球における事象を
ピータードラッカーのマネジメント論に置き換えて回答を
導き出していくわけです。

もちろん、実態としてこれがぴったりとあてはまっているか
どうかといわれたら、高校野球の現場を実際にあづかってる
方々にしたらうまくいきすぎだといわれるかもしれません。

もちろん、その通りだと思いますが理論的には誰しもがなるほど
という気持ちになるのも確かなところです。
わたしは冒頭で記載した通り、野球が大好きで統計学的に考えたり、
企業経営になぞらえて野球をとらえます。
だからこそ、野球評論家の中でも野村克也さんの考え方が非常に
大好きです。
野村さんにしてみると野球は企業の組織論やマネジメントに
なぞらえることができ、さらには数字のスポーツだということを
言い切っています。

一度、私としては野村克也さんがこの作品を読んでどう感じたかを
知りたいと思うわけです。
作品の中では女子マネージャーが監督や選手たちに助言をしながら
チーム作りをしていくわけです。
こうした役割は、もちろん監督であっても同じことです。
だからこそ、野村克也氏の見解が聞きたいと思うわけです。
私の推測ではおそらく賛成するところのほうが多いのではないかと
思うわけです。
少なからず、結び付く考え方も多いはずです。もちろん、組織論や
チーム作りには役立つとしても試合中の作戦や、選手の技量を上げる
ためにはピータードラッカーのマネジメントだけでは足りないことは
明白です。

そして、この作品のお話に戻りますが、私自身も野球にまつわる小説も
たくさん読んできましたがこの作品もマーケティングの本という
位置づけだけではなく、野球小説としての楽しみ方もあります。
なんといっても弱小チームが地区決勝まで勝ち進むという快挙を
成し遂げるわけですから。
まさしく、ミラクルで現実味のないストーリーともいえますが、
小説の中なのでもちろんあってもおかしくはありません。
過去から弱小チームがいきなり強いチームになる過程がこの作品とは
大きく変わります。
そこにはエースや4番が突然転校してきたりというパターンですが
この作品に関してはそういった事象はありません。
あくまでもマネジメントに応じてのチーム強化に寄り添っているわけです。

この作品がベストセラーで読まれだしたころ、わたしは大学のテニス部に
所属していましたが、野球だけではなく、ほかのスポーツにも当てはまる
ところが多く、顧客やサービスを高校野球から置き換えてみようと本気で
白板を前にして考えたこともあったほどです。
わたしのまわりだけではなく、ほかにも全国的に行われていたのではないか
と予測することも容易にできます。
また、この作品を野球以外のスポーツだけではなく、企業経営者やチーム
をまとめる人間にとっても置き換えで利用で来るところがあると思います。
実際に組織論やマネジメントは必要だと思いながらもなかなかハードルが
高くて実践できていないことが多いのが現実ですがこの作品を使えば、
前述のとおり、大学生でも置き換えができるほどです。

さらに基本的なことをわかりやすく置き換えているのでだれでも応用できる
ことはいうまでもありません。
スポーツ小説にはこれまで青春もの、本格的スポーツもの、恋愛が絡んだもの
という大きな3つの流れがありましたが、この作品においては全く別の境地を
築いた新たな作品になっていると思います。
スポーツを志す方はプレイヤーでもマネージャーでも指導者を目指す方でも
まずは目を通しておいたほうが、今後のためになると思います。