「モンスター」読書感想文の書き方の例文1200字

※1221文字

「モンスター」(百田尚樹)を読んでの感想

広告

 

突然、田舎の町にとんでもない美人がやってきたら…。
町中はざわめき、浮かれ、騒ぎになることは目に見えて
わかります。
その美人がオーナーを務めるレストランには、ぜひ
行きたいと誰しも思うのではないでしょうか。
この本を手に取ったきっかけは、作者である百田尚樹氏の
作品を一度読んでみたいと思っていました。
しかし話題になっている作品を読むのは何となく面白みに
欠けると感じてしまい、敢えて選びませんでした。
そして残された本のタイトルからこの「モンスター」を選びました。
決め手は、本の帯に書かれていた「整形手術で、人生は変わるか?」
という文句に魅かれました。
女性は自分の顔にどこか不満を持っています。
それは一般的にキレイな人であっても、よりキレイになりたいと
願うばかりです。
鏡を見ては、気になる部分を何とかならないかとスキンケアに
力を入れたり、メイクを工夫したり。
耳寄りな情報をつかむとすぐにでもトライしたくなるのが女心
というものです。
化粧品の発展も目覚ましいものがあり、どんどん思い描いている
顔に近づいてくるとメイクが楽しくなってきます。
しかし、人間の欲求はとどまるところを知りません。
自分でできる美容方法にも限界があります。
最近は美容整形が身近なものになり、テレビ番組ではブスな顔を出し、
こんなにキレイになりましたというものまでやっています。
私から言わせるとテレビに出る勇気があるのだったら、そのエネルギーを
もっと違うところで発揮した方がいいと思うのですが…。
しかし顔の良い悪いで、人生が変わってくるのも事実です。
醜い顔がゆえにひどい仕打ちを受けてきた主人公の人生を考えると、
まさにその通りなのです。
復讐を胸に秘め、身体を張って稼いだお金を美容整形に当て、
少しずつ変わっていく自分を鏡で見ながらどんな心境だったのでしょうか。
始めはきっと鏡を見ることが楽しかったと思います。
だんだん男性がちやほやするようにもなるし、キレイになったという
実感が喜びにも変わったと思います。
しかし手に入れたのは外側の美貌だけ。
主人公の歩んできた人生は、身体の内側にしっかり刻み込まれています。
復讐のために戻ってきた田舎町で、彼女は過去の自分と今の自分の中で
何とも言えない心の葛藤に陥ったのではないかと考えます。
復讐のためではなく、自分の幸せのためにキレイになる道を選んで
ほしかったと思えてなりません。
読んでいくうちに主人公が自分を限界まで追い詰めていく心が垣間見え、
辛い気持ちに何度なったことか。
目に見えない心の傷をたくさん負い、身体にもたくさんのメスを入れた主人公。
自分の気持ちを言える人に出会えていれば、ここまで傷つくこともなかったと思います。
もしそんな人に私が出会えたらなんて声をかけるか考えてみました。
そしてわかったのです。
そんな時は声なんてかけなくてもいい。
黙って、彼女の心の叫びを聞いてあげればいいのだと。
ありのままの彼女を受け入れてあげれば良いことに気づきました。