「精霊の守り人」読書感想文の書き方の例文1200字

※1209文字

「精霊の守り人」(上橋菜穂子)を読んでの感想

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NHKにて、3年の月日をかけ制作されることになった
『精霊の守り人』は、『守り人シリーズ』と称される
続き物の第一巻です。
今回、ドラマ化にあたり読み返しましたが、何度読んでも
新鮮さがあり、面白い。
主人公は用心棒を稼業とし、短槍使いのバルサと呼ばれる
30代の女性。
彼女はひょんなことから新ヨゴ国の皇子、チャグムの
命を救います。
そして運命の歯車が回りだし、バルサはチャグムと
旅をすることになります。
私が最初にこの本に出会ったのは小学生の時でした。
幼い頃から読書が好きで、特にファンタジーが好きだった私に、
司書の先生がすすめてくださったのが『精霊の守り人』。
精霊とか妖精とか、人外のものが出てくる物語が特に好きだった
私にとって、タイトルから心惹かれるものがありました。
そして読み出してみると、その世界観に圧倒されました。
まるで自分もバルサたちと旅をしているかのような感覚に
襲われたのです。
なにより描写の鮮明さ、目の前でその光景が繰り広げられている
かのような臨場感。
バルサたちの息遣いから体温が、本を通して伝わってくるようでした。
作者の上橋菜穂子さんはアボリジニの研究者で、現地に実際に
足を運び、動物を捌いたり焼いて食べるなどの経験をされたそうです。
実際に見て触れたからこそ、あの臨場感が生まれたのかと思いましたが、
おそらくそれだけではないのです。
上橋さんがインタビューで「書いた後に、これは誰が書いたんだろう
と思う」とおっしゃっていたことが、ひどく印象的でした。
私は、その一言に度肝を抜かれました。
また、最初にこの作品を思い付いたのも、映画の予告編で燃えている
バスの中からおばさんが子供の手をとり逃げていたシーンを
見てだというのにも驚きました。
たったそれだけのシーンから、バルサとチャグムが生まれ、
シリーズ化するほど壮大な物語へと発展していったのです。
すごい想像力だな、と思いました。
そんな形で生み出されたこの物語がさらにすごいのは、読む相手を
選ばないことだと思います。
この本自体は児童文学の分類になりますが、大人でも楽しめる、
むしろ大人になって読み返すと更に面白い作品なのです。
一巻目の『精霊の守り人』だけでも楽しめますが、私は続きを
読みたい衝動にかられます。それほどまでに魅力のあるこの作品は、
やはりバルサをはじめとする登場人物たちそれぞれに魅力があるから
だと思います。
また、シリーズを重ねるにつれて明らかになることが多いのも魅力の一つです。
この『精霊の守り人』をスタートとして、シリーズを次々に
読み進めていくと、永遠に続いて欲しいと私は願ってしまいました。
それほどまでに壮大で、かつ魅力的な世界が描かれており、
ページをめくるごとに目の前に広がります。
そして、家に居ながらいろんな場所を旅し、世界をめぐり、不思議な
ものに触れる体験がこの一冊の本でできる。
それこそが、この物語の醍醐味であり、素晴らしい部分だと
私は心底感じました。