「伝え方が9割」読書感想文の書き方の例文2000字

※2010文字

「伝え方が9割」(佐々木圭一)を読んでの感想

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コピーライター・佐々木圭一さんのベストセラー「伝え方が9割」は、
コピーライターを目指す人だけでなく、日常や職場での伝え方、
コミュニケーションのとり方にも参考になる一冊です。
伝えたいことが伝わらなくて、もどかしい思いをした経験はない
でしょうか。
伝わらない原因となっているのは、言葉数が足りないとか、
気持ちがこもっていない、といったことだけが原因ではないようです。
「伝え方が9割」を一読すると、相手に伝わりやすい言葉の
テクニックがあることに気づかされます。

たとえば、次のような表現の工夫が目を引きます。
自宅の前に、自転車が放置されて困ったとき、たいていの人は、
「放置自転車を置かないで」という看板を設置するもの。
なぜなら、それがもっとも伝えたいことだからです。

 

ところが、放置自転車は一向に減りません。
それならば、次のような看板にするとどうでしょう。
ここは「自転車捨て場」という文句の看板にするのです。
こちらのほうが、前者よりも効果的だというのです。
これは多くの人が「捨て場」という言葉を嫌うためのようです。
嫌なことを避ける傾向を応用した言葉のテクニックなのです。
こうした効果的な言葉は、どれだけ頭をひねっても、簡単に
飛び出してくるわけではありません。
著者の佐々木圭一さんも、コピーライターながら、若いころは
効果的なキャッチコピーをひねり出すことができずストレス過多、
食べすぎによる太りすぎになったこともあるそうです。

しかしながら、佐々木さんは苦心の末、
「感動的なコトバは、つくることができる」という事実に
気づいたそうです。
特別な技術や才能があるから、効果的なキャッチコピーが
生み出させるわけではないというのです。
つまり、天才的なコピーライターでなくとも、相手に
気持ちを伝えることは可能ということなのです。
こうしたコツがあるなら、一般人にも勇気を与えてくれます。

たとえば、いつの時代も多くの若者が頭を悩ますのは、
口説き文句ではないでしょうか。
好意を持っている相手をデートに誘うとしましょう。
ここで、「デートしてください」というストレートな
物言いでは、相手も警戒してしまいます。問題は気持ち
ではありません。
ここでは発想を変えて、デートをすることによるメリット
を考えてみるのです。
たとえば、「驚くほど旨いパスタの店があるんだけど、行かない?」
という言葉はどうでしょう。
自分の気持ちだけではなく、相手がどのようなことを喜ぶかが大切だ
というのです。
モテる人は、こうしたことを自然と理解しているのかもしれません。
一方、放置自転車の看板のように「してほしくない」ことを
伝える場合には、どうすればいいのでしょうか。
こうしたときには、デートとは対照的にデメリットを伝えることが
効果的なようです。
たとえば、「芝生に入らないで」と訴えるよりも、
「芝生に入ると、農薬の臭いがつきます」と、相手が嫌がることを
伝えることも効果的なようです。
また、よく見かける「チカン注意」という看板よりも、
「住民のみなさまのご協力で、チカンを逮捕できました」と伝えるほうが、
チカンを考えている人はドキッとしてしまうかもしれません。
このように発想を切り替えると、言葉の伝え方は無限大に広がっていく
ことに気づかされるのです。
「伝え方が9割」はベストセラーになっただけあって、こうした伝わる
言葉のアイディアが豊富に紹介されています。

こうした「伝え方」は、これからビジネスをはじめようという人にも
参考になるのではないでしょうか。
ただ、難しく考える必要はないようです。
相手の注意を引く手法は、バリエーションを変えて、長年生き続けて
いるのです。
もっとも簡単なのは、「!」をつける「サプライズ法」だといいます。
これだけで言葉にパワーがついてきます。
そのかにも「そうだ、」「ほら、」「実は、」「凄い、」「信じられない、」
「あ、」など、本や雑誌のタイトル、広告のキャッチコピーなどで
よく見かけます。これをビジネスにも応用すればいいのです。
そのほかにも、あえて反対の意味の言葉を用いる「ギャップ法」、
ふだんは口に出さない言葉を使う「赤裸々法」、言葉を繰り返す
「リピート法」、相手に強烈なメッセージを伝える「クライマックス法」
など、すぐに応用できそうなテクニックがふんだんに紹介されています。
これらを単独で用いるだけでなく、相互に組み合わせることで、
「強いコトバ」を創造することができるのです。

もちろん、誰でも、すぐに売れっ子コピーライターになれるわけではありません。
ただ、思いが伝わらなかったときは、本書を読み返してみると、
たいへん参考になること間違いなさそうです。
無意識に言葉をつむぐだけではなく、言葉にどのような効果あるのかを
意識するようにすると、伝わり方もおのずと変わってくるのでは
ないでしょうか。
コピーライターを目指そうという人でなくても、日常生活でも大いに
役立ちそうな一冊です。