「メタルギアソリッド ファントムペイン」読書感想文の書き方の例文1200字

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「メタルギアソリッド ファントムペイン」(野島一人)を読んでの感想

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大人気ゲーム、メタルギアソリッドVのノベライズ化作品では
ありますが、この作品の面白さは、ノベライズをする元から
存在していた、ストーリーとしての面白さと、読み物としての
面白さを同時に存在させることに成功させている点だと私は思います。
そもそも、ゲームの原作は言わずと知れたゲームの製作者であって、
小説の作者ではありません。
もちろん、そこには打ち合わせ等々もあったようですが、小説
だからこそ書くことのできた部分もありますし、ゲームから
持ってきた部分もありました。
ただ、それが上手く混同して、一つの作品として完成されているのです。
特に、この本は実に600ページ近くの長編になっています。
そして分量も大変多いのです。ここまで分量が多くなったことには、
作品として読むためには、最低限必要な物語中の1980年代の社会情勢
を理解する必要があり、それらを読みながらにして知識として
蓄積できるようにしなければならなかった、という事情があると思います。
ただ、それが普通の説明だけにとどまらないのが、この作品の面白い
ところで、まるで歴史の授業でも聞いているような、すらすらと頭に
入って行く当時の社会情勢は呼んでいて面白かったと言えますし、
読んだ後になんだか頭が良くなったような気分にさえなります。
ここは、作者の文章力が光った部分でしょう。

そして、物語の面白さは、ゲームでも高く評価されていたので
それはお墨付きでした。
ですが、その面白さをより一層引き立てていたのが、この小説版の
オリジナルのキャラクターでした。
そのキャラクターがいたからこそ、この小説は、ただ単にノベライズ
しただけの他の小説群とは違った感想を得られたのだと思います。
そのキャラクターは作中にしっかりと関わり合ってくるのですが、
それが良い味を出しているキャラクターで、その上、比較的読者に
近しい存在でもあります。
ノベライズされた作品、ということは元となっているゲームがあって、
その世界には我々読者、またはゲームのプレイヤーは深く物語に侵入
できないものです。

しかし、このオリジナルのキャラクターがいることによって、ゲーム
の際にはいなかった存在を介して、読者の視点がより一層周りの
キャラクターに近づいて言っている、より身近に感じられるように
なっている効果があるように私は思いました。
だからこそ、そのキャラクターの活躍にはどうしても気になってしまいますし、
感情移入せざるを得ない場面もあり、物語の深みを増して、さらに身近に
感じれる他のキャラクターを読者として、そして登場人物の一部として
感じることができました。

もともとの面白さに、小説としての手法を加えることによって、非常に
良くできたノベライズとなった本作ですが、読みやすくもありますし、
初めてシリーズに触れる方でも楽しめることでしょう。
ただ、すべてのシリーズを知っているとその面白さは一層と増します。
もちろん、私は最高の楽しみを味わうことができました。