「ノルウェイの森」読書感想文の書き方の例文1200字

※1226文字

「ノルウェイの森」(村上春樹)を読んでの感想

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村上春樹の代表作にして、不朽の名作と言われる「ノルウェイの森」
ですが、確かに面白いのですが、なんとも言えない現実とのかい離
が非常に気になる作品です。

主人公がハンブルクの航空でビートルズのノルウェイの森を聞いて
から思い出す、彼の二十歳の頃の青春を思い描いた作品となるのですが、
この主人公が非常にモテて、そんな馬鹿な、と思うようなことばかりを
起こします。

それでいて、主人公は決して満たされているように描かれておらず、
友人の元カノに延々と執着をし尽す、という女々しい点が非常に
目立ちます。
いったいこの男のどこがいいのだろう、と彼に引かれるその他の
登場人物たちの心情が全く理解し切れません。登場人物たちの考えや
行動は、かなり遠くの世界を描いているように感じました。
ある意味ファンタジーのような、人にとって、男にとって、
この物語の主人公は理想的な人物でもあります。
特にこれと言った特徴もないのに女性にモテる主人公、彼を取り巻く
周り、実際にはあり得ないと思うようなことばかりが起こる、
そんな不思議な世界観が、村上春樹の思い描く世界なのでしょう。

まるで現実には起こらないようなこと、けれども、現実に起こった
としてもおかしくないような、誰もが思い浮かべるような空想を
作り上げ、それでいてどことなく悲しさを常に漂わせている、
というような雰囲気を読んでいて感じました。

事実は小説よりも奇なり、と言いますが、その言葉を小説の中で
実践しているような、あり得ないと思いつつも、これが現実して
起こっているんじゃないか、と錯覚してしまう、本当に幻想的な
文章でした。

私が読んだ村上春樹の作品はこれだけなのですが、他の作品も
きっとそうなのではないか、と思います。
昔のことを思い出している、という語り部の設定ではありますが、
描かれていのは青春です。
若い時代の話で合って、それでいてただの思い出を語っている
ようには感じられない、本当に主人公が若返っているように
感じる言葉選び、文章、それらを見る限りでは非常に面白い
作品でした。もちろん、ユーモラスな語り口や、会話文なども
村上春樹の真骨頂とも言えるでしょう。
そう聞きました。

ただ、再三言うようですが、やはり読んでいる最中にふと現実に
戻ってしまうことがあり、一度現実に戻ってしまうと、この中で
起こっていたことは間違いなくフィクションだ、と思えるような、
現実とあまりにもかけ離れてしまい過ぎている部分が、ちょっと
残念だな、という感じもしました。
もちろん、ファンの多くの方は、このファンタジーな展開を、
現実のもののように読ませる村上春樹の手腕に脱帽していること
でしょうし、そこが好きなのだと思います。恐らく、このような
私が感じて、ちょっと残念だな、と思ってしまうあたりは、
私の好みとはきっと少し違うのだろうと思います。
それでも、面白いとは絶対に思えてしまうのは、好き嫌いを通り
越して感じさせてくれるので、さすがは村上春樹の作品、
という感じでした。