「緋色の研究」(コナン・ドイル)の読書感想文 書き方の例文 2000字

2098文字 「緋色の研究」(コナン・ドイル)の読書感想文

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私はとてもミステリーや探偵小説が好きなのですが、私が初めて夢中になった探偵がシャーロック・ホームズです。
頭脳明晰で、背が高く、腕も立つ!
でも、ワトソン博士に探偵としての腕を褒められると嬉しそうに照れる可愛い一面もあります。

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私の理想の男性で、特に記述はないのですが、ハンサムなのではないかと想像が膨らんでしまいました。
ホームズは、
「僕は思うに、人間の頭脳はもともと小さな空っぽの屋根裏部屋のようなものでー(中略)ー色んながらくたをしまいこめば、ごた混ぜになって、いざという時に取り出しにくくなってしまう。役にもたたぬ知識のために、有用なやつがおしだされないように心掛けることが極めて大切だ。」
と持論を展開します。

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事実、相棒のワトソン博士がホームズの知識の偏りを「シャーロック・ホームズの特異点」としてまとめたところによると、文学・哲学・天文学の知識は0、政治学は微量、植物学は毒物植物のみ詳しい、地質学はロンドン市内のもののみ詳しい、化学は深遠、と診断しました。
ホームズの知識は、選別され、探偵として役立つ知識だけに特化しているのです。
何とホームズは、地球が太陽の周囲を好転していることも知らなかったのです。
これだけ1つの目的に向かって、なりふり構わず自分をプロデュースする努力と、公転のことすら知らず、ワトソン博士に呆れられても全く意に介しない覚悟に、私は感銘を受けました。

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私がこの本を手に取ったきっかけは、両親の本棚にあり、更に読書の好きな母に
「あなたくらいの年齢の時に夢中になって読んだ」
と言われたからです。
読み始めた時は、ホームズの変人ぶりの記述ばかりが目につき、世界中でたくさんのシャーロキアンがいるというのに、ちっとも魅力が分からない、どうしてこんなに人気があるのだろう?などと思ってしまいました。
しかし、読み進めていくうちに納得しました!母の言葉にも納得です。

[br num=”1″] その頃の私は、通っていた塾から中学受験を勧められて、了承はしたものの、いまいち勉強に邁進できずにいました。
周囲には普通の公立中学に行く子ばかりだったので、毎日公園で遊ぶ約束ができる友達がとてもうらやましかったのです。
でも、この本を読んで、ホームズの不可解な事件が起きても、その犯罪を解決できる探偵であるための惜しみない努力を感じて、改めて自分の夢を見つめ直しました。
私の夢は医者になることです。

[br num=”1″] 妹が生まれつきの眼腱下垂で、彼女は2歳の頃に大きな病院で手術を受けました。
妹の担当医の女性の先生は、優しくて穏やかで、いつもは人見知りの妹がとっても懐いていました。両親も先生を信頼し、まだ幼かった妹の手術に踏み切れた、と話していました。

[br num=”1″] 私はそんな先生になりたくて勉強を頑張り始めたのです。
でも、そんな夢を持ちつつも、周囲に流されそうな、今から頑張らなくても大丈夫なんじゃないかな、という甘えが芽生え始めている時期でした。
この本を読み終わった時に、私は周囲の仲の良い友達に、受験をすることを伝えました。
今まで「ガリ勉だよね」と言われるのが怖くて、勉強を頑張っていることも、受験をしようと思っていることもひた隠しにしていたのです。
そして、自分の夢も同時に話したのです。

[br num=”1″] 友達は、すんなりと受け入れてくれました。
「あなたは頭良いし優しいし、きっと良いお医者さんになれるよ。」
と応援してくれると同時に、
「でも、同じ中学校に行けないのは寂しいな。でも、近所だし、また遊ぼうね。」
と言ってくれたのです。

[br num=”1″] もしかして「今から頑張りすぎなんじゃない?」と拒絶されるのかも、「同じ中学に行かないんなら一緒にいる意味ないよね」と、もう仲良くしてくれないかも、と思っていた私は、嬉しくて涙が出そうになりました。

[br num=”1″] ホームズは私に大きな勇気をくれました!
ホームズも探偵という職業のために、事件解決のために、努力を惜しまない人ですが、犯人もまた
約20年という長い歳月の間、自分の復讐を果たすために生きてきた人でした。
20年です!今生まれたあかちゃんが成人式を迎えてしまう長い年月!

[br num=”1″] 悲しみも憎しみも風化してしまいそうな長い間、犯人は、片時も自分の気持ちに迷うようなことはなかったのです。
これだけの強い気持ちで想われた美しいルーシイは、若くして亡くなってしまったとはいえ、とても幸せだったのではないでしょうか。
この目的に対する一途さは、探偵と犯人という、真逆の立場でありながら不思議と共通していると思いました。
私はとてもこの犯人を憎むことはできませんでした。

[br num=”1″] 最後にホームズの推理、機転により犯人は捕まるのですが、ほぼホームズ1人の活躍であったにもかかわらず、新聞では警察の補助の役割のように書かれており、手柄はレストレード警部とグレグスン警部のものになっていました。
憤慨するワトソン博士ですが、でも全く気にしないホームズ!
ホームズの目的は犯罪の撲滅であって、自分の栄誉のためではないのです。

[br num=”1″] この本は、私に目的に向かって突き進む勇気をくれました。
迷う場面があっても、ホームズのように、自分に必要なもの、不必要なものを取捨選択し、前に進んで行ける人間になりたいです。