「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)読書感想文の書き方の例文1200字

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「銀河鉄道の夜」(宮沢賢治)読書感想文の書き方の例文1200字

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「ルビーよりも赤くすきとおりリチウムよりもうつくしく酔よったようになってその火は燃えているのでした。」
「上から下へ白くけぶった銀河帯のようなところを指さしながら・・」
この本の中には繊細で美しい表現が至るところにあり、私がうっとりしたのがこの2つです。
[br num=”1″] 銀河鉄道の車窓から見たサソリの火、どんな色なんだろうと心を惹かれ、母の手を引っ張り、デパートの宝石売り場に行き、ルビーを覗きこんでしまいました。
「買う気もないのに、お店の中に入っちゃ恥ずかしいでしょ!」
と母に怒られてしまいましたが、初めて見る真っ赤なルビーに、サソリの火はこれよりも透き通った赤なんだな、と感動したのを覚えています。
[br num=”1″] 私がこの本を読んだきっかけは、大好きな「星の王子様」を連想するタイトルだったこと、少し前に同著者の「注文の多い料理店」を読んでとても面白いと思ったからです。
でも、読み始めてから、この本では「注文の多い料理店」のようなユーモラスさは少しもなく、本当に同じ作者だよね?もしかして、似た名前の人と間違えたかな?と思わず確認してしまいました。
[br num=”1″] 最初は、ジョバンニに対する子供独特の残酷さにこちらまで悲しい気持ちになりました。
でも、カムパネラと2人、銀河鉄道に乗ってからは、ジョバンニのウキウキした気分が伝わってきて、私の心も弾みました。
[br num=”1″] そして、「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一緒に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸さいわいのためならば僕のからだなんか百ぺん灼やいてもかまわない。」
「うん。僕だってそうだ。・・(中略)・・けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」
と、会話を交わすのです。
[br num=”1″]

本当の幸せ?
本当の幸せだなんて考えたことがありません。
おやつが大好きなシュークリームだった、テストで100点を取った、新しいオモチャを買ってもらえた、などではないことは分かるのですが、すぐには思いつきませんでした。
[br num=”1″] この本の中には美しい文章とともに、ヒントもありました。
カムパネルラが、
「けれども誰だってほんたうにいいことをしたらいちばん幸せなんだね。」
と言ったのです。
このセリフにまた考えさせられました。
[br num=”1″] 私が読み終わった後に、ラストの結末を考慮して見つけた自分なりの答えは、本当の幸せは、大切な誰かが無事で側にいる、ということではないかと思うのです。
両親が、友達が、いつもと何ら変わらず笑って毎日側にいてくれることが幸せの本質なのではないかと。
[br num=”1″] ジョバンニがさそりのように百回身を焼かれてもカムパネルラはもう戻ってきません。
何を対価に支払っても、ジョバンニはカムパネルラに会えません。
それほど、大切な人が側にいてくれる何も起こらない毎日は幸せなことなのだと思いました。
[br num=”1″] この本を読んで、もっと、身近な人に感謝を伝えよう、この時間を大切にしていこうと決心しました。