「しゃばけ」(畠中恵)読書感想文の書き方の例文1200字

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「しゃばけ」(畠中恵)読書感想文の書き方の例文1200字

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自分は、1度死んだ人間だった。
主人公の一太郎がそれを知った時の驚きは計り知れません。
一太郎は、すぐに死んでしまったという母親・おたえが最初に産んだ子供の魂を、反魂香で蘇らせた存在だったのです。
[br num=”1″] どんな名医でも、この世に生まれてこようとする命と、この世に生まれてくるのを見合わせて、お腹の中で亡くなってしまう命は止められない、と聞いたことがあります。
まさに自分はその奇跡の存在なのだと知り、同時に自分がの存在が周囲で起こっている事件の原因だと理解し、自分の手で事件を解決しようと決心します。
人一倍体の弱い一太郎の、その強い心意気が格好良いと思いました。
[br num=”1″] 私がこの本を手に取ったきっかけは、この本がドラマになった時に、主人公の俳優さんが素敵だと思ったから、という、かなり浅薄な理由でした。
そのドラマは結局見れなかったのですが、とても面白かったという評判を聞き、原作を読んでみようと思ったのです。
[br num=”1″] 読み始めてすぐ、にぎやかな妖怪達がワイワイと一太郎の側に来て騒いでるのが、読んでいて楽しくて楽しくて夢中になりました。
みんな一太郎を大切に思っているのが伝わってきて、自分を認めて、受け入れてくれる存在というのは、人間、妖怪問わずに嬉しいのもなのだろうな、と思います。
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にぎやかに盛り上がる様子を読んで、女子会ならぬ妖会に私も加わりたくなりました。
この話を読んで、1番心を打たれたのは、母親の子を思う気持ちです。
一太郎の母・おたえは最初の子供を亡くし、2度と子供は産めないと宣告されます。
おたえの悲しみがひしひしと伝わってきました。
そして、おたえの母・おぎんは自分を犠牲にして、反魂香を手に入れます。
[br num=”1″] おぎんは娘のため、愛していた人間との生活を諦め、おたえは子供のため、無理をして毎日のように稲荷神社に通います。
2人の母親達の強い気持ちに感動してしまいました。
[br num=”1″] 私の母も、私がアトピーだと分かった時は、毎日毎日、何年にも渡って私を薬湯につけて直してくれました。
私が2歳の春、川崎病のような症状を呈して入院していた私を看病してくれました。その年の桜が色褪せて見えて、あまり記憶に残っていないそうです。
ここには書ききれないほどの愛情を与えてくれている母には心から感謝していると同時に、母親になった女性は、母親になる前の女性とは全く別の強さを兼ね備えるのかもしれないと思いました。
[br num=”1″] そんな気持ちが伝わってか、一太郎は金持ちのボンボンらしく我儘で嫌な男に育っても良さそうなのに、とても素直で思いやりと気遣いに溢れています。
そして頭も良く、最後には一太郎の機転で事件は解決します!
どんなに勇敢でも一太郎はかなり病弱なので、黒幕と対峙する時は本当にハラハラしました。
[br num=”1″] しゃばけというタイトル、漢字で娑婆気と書き、現世に執着する心、という意味だそうです。
最初は何だろう、と思いましたが、これ以上しっくりくるタイトルはないと思います。
[br num=”1″] この本を読んで、どんなハンデを抱えていても自分の出来ることを精一杯頑張る一太郎を私も見習おうと思いました。