「夢をかなえるゾウ」(水野敦也)の読書感想文 書き方の例文 2000字

 

読書感想文
「夢をかなえるゾウ」(水野敦也)
※1986文字※

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「中学校・高校の先生が選んだ!!生徒に読んでもらいたい本NO.1」

という帯に目を引かれ、それなら読んでためになるかなあ。

息子や娘にアドバイスできるかなあと思って読む事にした。

突然、目の前に現れた神様。

ガネーシャは「夢をかなえる方法を教えてくれる。」と言う。

その教えを受けて主人公・私は行動していく。

読者である私も、この本を読み進める事で主人公・私とともにこの教えに従っていくことになる。

どうにも性格がつかめないゾウみたいな神様は真面目なのかふざけているのか良くわからない。そして本当か嘘か、数々の偉人に接して彼らを導いたと言うのだ。

ニュートン、ビル・ゲイツ、ロックフェラー、イチロー、フォード、松下幸之助、本田宗一郎、etc.etc

言葉の端々に彼はどうだった、というようなエピソードを挟んでくる。

まあ、出鱈目とも思えない。

で、その教えとは、「その日頑張れた自分をほめる」とか「身近にいる一番大切な人を喜ばせる」とか「やらずに公開していることを今日から始める」など、まあなるほどと思う事や。

「まっすぐ帰宅する」とか「トイレ掃除をする」「明日の準備をする」などの、何故だろうと思わせるようなものがある。

いずれにしてもガネーシャと私のかけあいをコミカルに、ふざけたように描いていく、重い内容を判りやすく伝えてくれる。

読者の私が一番なるほどと思ったのは「決めたことを続けるための環境を作る」ということだ。

人間は意識を変えることが出来ない、とガネーシャは言う。

人間の意志なんて弱いもの、意識を変えようとすることは楽であり、一種の逃げだと切り捨てる。

あることを決めて、やってる自分や変わっていく自分を想像することは自分への期待である、期待してるだけなのに出来ると思い込む、実際に行動に移すときの辛い作業から逃げているだけなのだと。

だから、何かをやろうと決めた時は意識を変えるのではなく、具体的な何かを変えなければならない。

例えばテレビを見ないと決めたら、コンセントを抜いてしまうとか、テレビを捨てえしまうとか、それが変わるということだと説く。

考えて見れば、日記を付けようと思っても三日坊主。

健康の為、早朝に起きて30分で良いから歩こうと思っても1週間、秋が過ぎ朝も暗くなってきたからやめた。

自転車に乗って会社に行こうと思い立つ。

もともと自動車通勤と申請してあるので、時々なら良いだろうと思ったが、時々で終わってしまう。

一週間で一冊本を読もうと思ってもいつの間にやら月1冊でも多い方になってしまう。

ただただ、やろうと決めても長続きしない、その時はやる気になっても、気持ちを持ち続ける事は難しい。

思うだけでなく、具体的に続けられるような何かを考えなくてはならないという訳だ。

身につまされる思いがした。

数々のガネーシャの教えが語られ、最後の課題となる。

「「やらずに後悔していることを今日から始める」「サービスとして夢を語る」「人の成功をサポートする」「応募する」「毎日感謝する」

行動に移すことを勧めてガネーシャは去って行く。

ガネーシャの教訓をまとめると、基本、人の為に生きるということだろうか。

自分自身の夢もあるだろうが、人の為、社会の為になるという奉仕の精神が無ければ何事も成就しないということを言われているように思う。

人と接するのが仕事ならば、相手を如何にして喜ばせるかという事だろうし、製造業ならば、作った物が人の為になる事であるかと思う。

そしてその評価は自分ではなく、あくまで人が決める事だ。ただの自己満足では人の為になったことにはならないのである。

この本が示していることはアドラー心理学の教えと共通することがあるように思う。

数年前話題になったアドラー心理学の本「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を読み、

アドラー心理学に接した時は目から鱗の思いだった。過去に囚われず、将来を悲観せず、今懸命にを生きる事。

人が生きるための力は自己肯定と他者貢献だった。やはり真理はひとつなのだろうか。

仕事についてもガネーシャは言う、

自分が「これや!」という仕事がみつかるまで探し続けねばならない、仕事を間違えたら一生を棒に振ることになる。

自分の能力がいちばん発揮される職種を選ぶ、それが見つかるまでは絶対に探すのをやめたらいけない。

そして自分が本当に成功したかったら人の成功を助ける事。

これは、これから学校を卒業する若者にも、これから定年を迎える初老にも共通する生きる目標でもあるまいか。

これからの世の中は大きく変わると言う、一番大きいのはネット化、人口知能化だろう。

かつてのSFの夢物語が現実になろうとしている。

ITの発達によって、今までとは全く違う世界が生まれようとしている。

老いも若いも無い社会の中で、どんな夢を持てばいいのだろうか。

子供たちにアドバイスできるかなあと思って読んだ本だが、自分の身に帰ってきてしまった。


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